がん悪液質とは?
がん悪液質とは、がんに罹患したときに、十分な食事をしていても体重が急速に減少することです。多くの場合、疾患ではなく症候群と表現されます。非常に複雑で、十分に理解されているとは言えません。

がん悪液質はどのように治療すればよいのでしょうか?
現在のところ、悪液質を直接治療することはできません。その代わりに根本にある癌を治療することになりますが、いつもうまくいく訳ではありません。

がん悪液質の治療法についていくつか挙げておきます:
非ステロイド性抗炎症薬などの薬物療法
運動、特に持久運動
高カロリーのプロテインサプリメントなどの栄養補給

がん悪液質はなぜ重要なのでしょうか?
がん患者の80%が、ある程度のがん悪液質に苦しめられています。悪液質は生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を低下させますし、薬物療法や手術、放射線療法に耐えられる体力が失われるため、がん治療の妨げとなることがしばしばあります。また、がんによる死亡の30%は悪液質が原因となっているそうです。

がん悪液質の治療法に取り組んでいる人は?
がん悪液質研究の第一人者はLingbing Zhang博士です。彼のTEDx講演はこちらで見ることができます:
https://www.ted.com/talks/lingbing_zhang_a_new_life_saving_approach_to_cancer_treatment

Lingbing Zhang博士にはツイッターを通して連絡できます:
https://twitter.com/AlterCancerCare

悪液質の原因となる他の疾患は?
HIV、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、腎臓病、うっ血性心不全など、多くの疾患が進行期になると悪液質を引き起こします。
医療関係者向け情報:
The Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle:
https://onlinelibrary.wiley.com/journal/1353921906009